親として・・・我が子への関わり方 <愛着理論から>

2020年7月24日

ほぼ泣くことしかできない赤ちゃんは、してもらいたいことを泣くことで親に要求します。親は、赤ちゃんの要求に対して、おっぱいをあげたり、おむつを替えたり、暑いか寒いか眠いかを予測していろいろと応答します。こうした子どもと親との間の関係性を、心理学の用語で「愛着」と呼びます。この応答のしかたで愛着タイプが決まります。

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私の子どもはどの愛着タイプ

愛着は人生全般に影響します

安定型愛着このタイプの親は、赤ちゃんが泣くと抱っこして慰めますが、赤ちゃんが望む以上に抱き続けることはありません。赤ちゃんは、安心して、自分から様々な行動を試すので、比較的安定した人生を送る基礎となります。

回避型愛着:このタイプの親は、赤ちゃんが泣いても何もしません。赤ちゃんは要求をあきらめて、一見、おとなしく、安定しているように見えますが、血液でストレス状態を調べると、高いストレスを実は示しています。子どもは、何事もあきらめがちになったり、人の暖かさを期待しなくなったりします。

両価型愛着:このタイプの親は、気まぐれにしか、赤ちゃんに対応しません。赤ちゃんは泣いてもすぐには対応してくれないために、何度も何度も泣いて要求してやっと親から対応が得られるので、要求が強くなり、要求がましい子になる危険があります。

無秩序型:親が虐待をしている場合などになる愛着タイプです。泣いて要求したら、殴られる、あるいは親の気まぐれで暴力を受けるなど、親が危険にも安全にもなるので、赤ちゃんは、精神的に混乱します。

😀実際の子育てはこのようにはっきりとタイプ分けすることは難しく、いろいろなものが混在します。 まして、「ああ、うちの子はこのタイプ!もう子育て失敗したわ」なんて思う必要はありません。どの時点からでもやり直しはできます。それぞれのタイプに応じて対策があります。

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